【ニコ生】ニコニコ動画・ニコニコ生放送は何故廃れてしまったのか

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先月ニコニコ動画が赤字転落(2017年4~6月期)したというネットニュースを見かけました。個人的にニコ動やニコ生にはとてもお世話になりました。とりわけニコ生という存在は自分の中で「超革新的」でした。この存在を知った当初(2011年初め頃)はわくわく感がすごかったのを覚えています。

打ったコメントにリアルタイムで生主(放送主)さんが反応してくれる、やり取りができる。こんなかつてないリアルタイム感や身近な距離感を感じられるツールがあることに歓喜し、夢中になりました。

当時はプレミアム会員(有料会員)の伸び率も最も高い時期で、知名度も今ほどは高くありませんでした。このツールを知っている、生主と交流出来る、ということに特別感があったのです。ニコ生がもっと広まったらいいのにな、広まったら世界は変わるのかななんて考えていましたよ(笑)

実際、「ニコニコ超会議」の成功に代表されるように現実とネット世界の壁を曖昧にしたというところの影響力は本当に大きいと思います。政党も選挙活動で利用するようになるほどメジャーなものになりました。一方、知名度が増すにつれ徐々に制約も多くなっていき、ニコ生の良さが失われていったのを身をもって感じました。

私が最初にニコニコのアカウントを取得したのは2011年1月。それから時々、自分も配信することに興味を持ちプレミアム会員に入ったり出たりを繰り返していました。2015年の3月から2017年1月までは継続してプレミアム会員でした。

プレミアム会員は月々525円支払います。プレミアムの特典は配信が出来ること、配信のタイムシフトが見れること、混雑時も高画質な配信が見れること、一般会員だと追い出される人気の配信も優先的に見れる等です。正直、配信に興味がなかったら月々525円払うメリットは感じられませんよね。

赤字転落・プレミアム会員は減少傾向

カドカワが8月10日発表した2017年4~6月期(2018年3月期第1四半期)の連結決算は、最終損益が2300万円の赤字に転落した(前年同期は10億5900万円の黒字)。

(中略)

プレミアム会員は16年3月末の256万人で頭打ちとなり、12月末には252万人、17年3月末には243万人と減少が続いている。
出典 : カドカワの4~6月期、最終赤字に転落 – ITmedia ビジネスオンライン

このニュースを見たときの素直な感想は「やっぱり」という感じでした。私が一番配信をしていた2015年頃、ニコ生は既にオワコンと言われていました。確かにニコ生を初めて知った時の特別感・わくわく感みたいなものはなかったですし、ニコ生という存在に慣れてしまったんですね。

ですが、まだ盛り上がりは感じられました。しかし2016年に入り、状況が変わっていきます。絶対数が減ったというか、人が来なくなっていったのです。来るとしても、誹謗中傷するような「人としてどうなのかと思う人・根暗な人」の割合いが増えました。そんな人を相手している自分も悲しくなってきましたし、人生の貴重な時間の使い方としてはあまりに無駄でした。

これはどういうことかというと、一度大衆化されて盛り上がりを見せたニコ生が徐々に飽きられて、ツイキャスなどの無料配信かつ匿名性の薄い他の配信ツールの登場によって閲覧者の絶対数そのものが減り、匿名性の悪い側面が如意に出てきたという感じです。

今は「Live.me」や「ドキドキLIVE」や「ふわっち」のような配信によって溜まったアイテムやポイントが換金できるツールもあります。その中で月々525円払うのがいかに馬鹿馬鹿しいかという話なのです。

ニコニコの今後・現在のメインストリーム

ニコニコ動画はこの先も徐々にプレミアム会員の数を減らしていき、縮小傾向は続くと思います。ニコ生は有名人の配信を軸に何とかやっていくとは思いますが、一般ユーザーを呼び戻すような魅力はないでしょう。振り返ってみるとクールジャパンの先駆け的存在でしたが、その役割は既に終えたとみています。

今は「YOUTUBE」で動画を作り込み、告知は「Twitter」や「Instagram」で行い、配信は「LINE LIVE」でするのがスタンダードです。言い換えるならこれが最もお洒落なスタイルです。ニコ生から「ツイキャス」に移行した大衆は既に様々な配信ツールに分散しています。

今はInstagramでライブ配信が出来る時代ですからね。これからも配信ツールにおける状況はころころ変わっていきそうです。そういう意味でYOUTUBEはブレないというか、いつしか最強説が浮上していきそうです(笑)

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