【2024年春以降】北陸新幹線の敦賀−金沢間開業で見れなくなる名古屋−金沢間の「しらさぎ」に乗って福井へ行って来た!

名古屋駅に停車中の「しらさぎ」

かつて時の田中角栄首相が提唱した政策綱領及び著書である「日本列島改造論」の中では高速道路網、高速鉄道網などを駆使して全国の移動速度を大幅に高め、主要地域を網羅する「一日経済圏」を実現する構想がありました。

その後、オイルショック、国鉄民営化、バブル崩壊などを経て一度は凍結した新幹線ルート建設も、「北海道新幹線」「北陸新幹線」「九州新幹線」そして2022年9月に開業した「西九州新幹線」の様に続々と開業しています。実に半世紀以上の長い時間をかけて、でも着実と実現化していることになります。

しなしながら、北陸新幹線の敦賀-新大阪間、西九州新幹線の武雄温泉-新鳥栖間、今や幻となった「羽越新幹線」「四国新幹線」等、中々計画の進まなかったり実現されなかったものも数多くあります。

そんな中であって新幹線開業のニュースは実に喜ばしいことですが、その反面かえって不便になるものもあります。2024年春に北陸新幹線の敦賀−金沢間が開業しますが、敦賀より北のJR北陸線が「並行在来線」となりJR西日本から経営を切り離され第3セクターに移管される為、JR特急の「しらさぎ」は敦賀止まりとなります。

「敦賀止まり」になる特急しらさぎとサンダーバード

今まで名古屋駅から乗り換えなしで行けた金沢駅や福井駅も今後は敦賀駅で新幹線や在来線に乗り換える必要が出てきます。

今回は来年見納めとなる金沢行きのしらさぎに乗って名古屋駅から恐竜広場が有名な福井駅まで乗車して来ました。

2024年春、名古屋−金沢間の250キロ超を直通で結ぶJR特急が姿を消す。北陸新幹線の敦賀−金沢間開業で、名古屋発の特急「しらさぎ」は、北陸3県の玄関口になる敦賀が終点となり、金沢や富山に向かうには新幹線か第三セクターへの乗り換えが必要になる。
出典 : しらさぎ「短縮」波紋 北陸新幹線延伸後、名古屋−敦賀止まり:中日新聞Web

名古屋駅に停車中の「しらさぎ」

名古屋駅に停車中の「金沢」行きしらさぎ。迫力があります。

名古屋駅に停車中の「しらさぎ」方向幕

名古屋駅に停車中の「しらさぎ」車内/座席の様子

しらさぎは米原駅で進行方向が変わる為、スイッチバックを行う必要があります。私は車や電車を進行方向と逆向きに乗るとすぐ酔ってしまうので不安でしたが、『米原停車時に座席を回転してください。』とのアナウンスがあるので一安心。

座席の回転も座席を倒すのではなく水平方向にくるっと回転させるタイプなので、初めてでしたが特に迷うことなく出来ました!

福井駅の未来的で綺麗なホーム。駅の作りが雪の多い北陸地方って感じで素敵です。

福井駅前の恐竜広場です🦕タワマン・ホテル・商業施設の建設等、駅前の再開発も進んでいるようで新幹線開業でより魅力的な街になっていくことは間違いないです。

北陸新幹線の延伸開業を控え、進化するJR「福井」駅エリア。本マンションプロジェクトは県内最大級、住宅・商業・ホテル複合再開発の一環として誕生。北陸最高層28階建タワー内にレジデンスとシニア住宅を展開し、新たな都市生活を創造します。
出典 : <公式>福井駅前再開発プロジェクト|北陸最高層28階建タワー

クラウドファンディングという提案

第三セクターという考え方が生まれたのであれば、今現在の法律を上手く利用してもっと幅広く鉄道マニア、旅行マニアの方等にも寄付を募ってみるのはいかがでしょうか。

第三セクターは、一般社団法人・一般財団法人・会社法法人のうち、地方公共団体が出資している法人です。総務省では、地方住宅供給公社・地方道路公社・土地開発公社の『地方三公社』と併せて、『第三セクター等』と呼ばれます。
出典 : 地方鉄道などでよく耳にする「第三セクター」とはどんな意味?|@DIME アットダイム

現在の第三セクターは、民間企業のアイデアやサービスと地方公共団体の信頼性・安定性・財源が、相乗効果をもたらすことが期待されます。実際には、多くの第三セクターが経営悪化に陥っているのが現状です。
出典 : 地方鉄道などでよく耳にする「第三セクター」とはどんな意味?|@DIME アットダイム

そもそも今後日本では人口減少と急速な高齢化(鉄道に乗れない人の割合も増える)が進むので、鉄道網の利用者減は必至です。JRは営利企業なので利益性の低い路線は廃止したり三セク化するのは当然のことです。



しかしながら、例えば名古屋から福井に行きたい場合、或いは岐阜市内から福井に行きたい場合、今まで乗り換えなしの1本で行けたものが敦賀駅で新幹線か在来線に乗り換えるとなるとかなり面倒になります。所要時間についても乗り換え時間を含めたら、大差はありません。私であれば高速バスを選択するかもしれません。

北陸新幹線をとっとと米原ルートで接続してもらえたら、私のような名古屋民としては有難いのですが。そうなるとしらさぎ自体の存続が危うくなるかもしれないですし、岐阜市内の方はもっと不便になるかもしれませんね。

福井・敦賀 現行は最速が約30分・新幹線開業後約15分
福井・大阪 現行は最速が約1時間50分・新幹線開業後約1時間45分
福井・金沢 現行は最速が約45分・新幹線開業後約20分
福井・富山 現行は最速が約1時間10分・新幹線開業後約35分

並行在来線でも特急を残すという選択肢は必ずしも増収につながると言い切れるでしょうか。

そこで、クラウドファンディング等で寄付を募り、お金を払ってまでも残したいと思われる魅力的な路線は存続させるかどうかを広く投げかけてみることを提案します。これからの時代メジャーになるかもしれません。『寄付が集まんないなら残してやんないよ!』くらいの強気で出てきても面白いと思います。
出典 : 北陸新幹線の敦賀延伸後の下記の所要時間は現行と比べるとだいたいどれくらいに… – Yahoo!知恵袋

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