確定申告対策「仮想通貨・暗号通貨の税金簡単計算表」作ってみた!
2017年分の確定申告の時期が迫っていますね。昨年は仮想通貨・暗号通貨市場が盛り上がりを見せた「幕開けの年」でもあるので、今年初めて確定申告をする人も多いことでしょう。
税金の計算で分かり辛い部分も多いと思い、エクセルで「年間利益を入力するだけで、簡単に税金(課税額)が表示される表」を作ってみました。
仮想通貨の投資で得た利益は雑所得に分類される
まず、基本を押さえておきましょう。仮想通貨・暗号通貨のトレードで発生した売買利益は雑所得として扱われ、損失を差し引いた額が課税対象となります。
雑所得は1月~12月の1年間で、仮想通貨投資による利益が20万円を超えた場合、翌年の2月15日から3月15日の間に確定申告をしなければなりません。しかし、1年間の仮想通貨投資による利益が20万円を超えなければ税金を支払う必要はないです。
ここから言えるのは、損失を翌年に持ち越すのはものすごく損ということです。
例を挙げると、2017年にビットコイン(BTC)で50万の利益を上げた人が居るとします。その人は同じ年に他のアルトコインに投資したが、50万円の含み損を抱えてしまいました。含み損なのでまだ利益確定しておらず、そのまま年をまたいでしまいます。しかし2018年になっても思ったほどの上昇は見込めず、結局50万円で損切りすることになります。
すると、実損50万円を出しているのにもかかわらず、ビットコインの50万円分の税金が課税されるという悲しい出来事が起こってしまします。
この場合の対策として出来ることは年内にきっちりと損切りを行うことです。まあ今の仮想通貨市場は長期で見ると上昇していくので、あまり現実的ではないかもしれませんが(笑)短期トレード型のイナゴさんは要注意かもしれませんね。
雑所得に対してかかる税金
仮想通貨の利益 (利益-損失) |
所得税率 | 控除額 |
---|---|---|
20万円以上~195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円以上~330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円以上~695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円以上~900万円以下 | 22% | 636,000円 |
900万円以上~1800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1800万円以上~4000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4000万円以上 | 45% | 4,796,000円 |
税金計算表の配布
わくじょでは「仮想通貨・暗号通貨の税金簡単計算表」をExcelブックファイル(xlsx形式)と圧縮ファイル(zip形式)の2種類ご用意しました。内容は同じなのでお好きな方をダウンロードしてみてください。
仮想通貨・暗号通貨の税金簡単計算表〔xlsx形式〕
仮想通貨・暗号通貨の税金簡単計算表〔zip形式〕
「1年間の利益を↓に入力してね」の下のセルの入力欄に1年間の利益(損失を差し引いた)を入力してみてください。「あなたに課せられる税金は↓」の下のセルが課税額です。※誤入力防止のため、入力欄以外は編集不可にしてあります。
ご活用いただければ幸いです。